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マイダラ

ならば君の翼になろう

 一、君の炎と僕の炎 マイアミは、小さな火山の中で生まれた。地下深く、熱い体を横たえたまま、ゆっくりと目を覚ます。真っ赤な視界の先に噴火口が見える。真ん中の白い光が、外だ。そこから出れば、自分はこの世に生まれるんだ。 おもむろに起き上がると、マグマがざわりと流動する。細い腕がゆらりと揺れて、炎が堆積していくのがわかる。マイアミは、生きるということが何かまだわからない。ただ自分が存在して、どうして自分がここにいるか。その理由だけはわかっていた。 マイアミは長命だった。年を重ねるごとに年輪を刻むように大きく成長し、その炎も比例して強くなった。日に日に大きくなる体を見回して、ふと遠くを見つめる。 これからどこに行こう。頭上には火口へ向かう...

03Dec2020
  • マイダラ

金平糖

二次創作のかけら

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