なすが二本、エリンギ、鶏むね肉。あと薬味の生姜。
同じ大きさに切れよと念を押されたけど、それぞれの元の大きさが違うんだから、最初からそんなこと無理なのだ。
野菜類は切ったらざるにいれておいて鶏肉にかかる。皮はどうする?トースターで焼くか?もう面倒なので捨てることにした。
すべてを五センチ角ほどに切ったらあとはフライパンで肉を焼いて、適当に焼き目がついたら中まで火が通ってるかなんてどうでもいい。そのまま野菜投入。
醤油大さじ三、みりん。みりん?あったかそんなの。ねぇな。酒…無い。……醤油じゃなくてめんつゆにするか。
砂糖を大さじ二。器の中で固まったひとつをそのまま投入した。
「まぁまぁ、溶けるから。」
ひとりごちて弱火にすると、くつくつと調味料の沸騰する音が聞こえ、マグマのように揺れている。
顔に当たる湯気はいい香りがして、我ながらよくやったと自分を褒めた。
メイスもいつもまぁまぁな顔をするから、俺の料理はこれで百点満点なのだ。
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